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第54巻第1号目次
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Article in Japanese

─ 原著 ─

アレルギー性鼻炎患者満足度新調査票の臨床的妥当性

奥田 稔1)2), 大久保 公裕2), 後藤 穰2)
1)日本臨床アレルギー研究所
2)日本医科大学耳鼻咽喉科
 患者の視点からの医療の評価が重要視され,患者満足度が調査法の一つとして奨められている.われわれは最近アレルギー性鼻炎患者満足度調査票を,国際的基準に則った計量心理学的方法で開発した.これを用いて当科来院患者および某調査会社登録スギ花粉症患者の満足度を調査し,両群間に著明な差がみられた.文献でも同様の結果であった.そこでこの差の原因を探り,調査票の臨床的妥当性を検討した.
 調査票各項目の平均スコアは両群間に有意差があり,満足度の差を支持した.両群とも医師患者関係領域,治療効果領域,ついで病院快適性領域の項目スコアが患者満足度と強く相関した.治療法の群間比較で,免疫療法,経口アレルギー薬の使用で有意差があった.結論的には,満足度調査票の臨床的妥当性が証明された.すなわち免疫療法のような患者との持続的接触可能な治療により,満足度に強く関与する医師患者関係,治療効果の向上が促進される可能性が得られた.
key words:continuous contact with patients, immunotherapy, loading factor for patient satisfaction, patient satisfaction, treatment outcome

受付日:2004年9月8日
受理日:2004年10月29日

アレルギー, 54 (1): 12-17, 2005

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