一般演題
食物アレルギー2
座長:小倉英郎1), 足立雄一2)1)国立病院機構高知病院小児科, 2)富山医科薬科大学小児科)

MS9-2.そば16kDaアレルゲンの組換えタンパク質の調製と免疫学的特性の検討

手島玲子 児矢野聡 中村里香 中村亮介 佐藤里絵 高木加代子 澤田純一
国立医薬品食品衛生研究所 機能生化学部


【目的】そばの主要アレルゲン候補の一つ16-kDaアレルゲン(BWp16)は,pepsin消化に耐性を示し,アナフィラキシー症状との関連が示唆されていることから,注目されている.本研究ではBWp16のcDNAクローニング,組換えタンパク質の発現・精製及び,患者血清中IgE抗体との反応性を解析した.【方法】福井産そばの実から5’-及び3’-RACE PCR法によりBWp16の完全長cDNAを単離した.組換えGST-BWp16融合タンパク質を大腸菌に発現させ,アフィニティー精製を行った.そばアレルギー患者血清を用いて,組換えBWp16のWestern blotting,ELISA assayを行った.【結果及び考察】BWp16 cDNAは149アミノ酸をコードするORFを有し,予想分子量は16.9 kDaであった.ホモロジー検索の結果,BWp16は8kDaそばアレルゲン及びトウゴマ2Sアルブミンに高い相同性が見出された.2Sアルブミンファミリーは,多くの植物のアレルゲンとして同定されている.また,BWp16は,そばアレルギー患者血清17検体中13検体のIgE抗体と反応性を示した.これらの結果から,BWp16は2Sアルブミンファミリーに属するそばアレルゲンであり,今回単離・精製した組換えBWp16がそばアレルギー患者の診断に利用しうる可能性が示された.

第56回日本アレルギー学会秋季学術大会 2006年11月開催

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