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食物アレルギー1
座長:近藤康人(藤田保健衛生大学医学部小児科)

P1-18-1.納豆アレルギー患者に生じた,冷やし中華の添加物ポリγグルタミン酸による遅発性アナフィラキシー

猪又直子, 陳 慧芝, 長島真由美, 池澤善郎
横浜市立大学附属病院皮膚科


【目的】納豆による遅発性アナフィラキシー(An)のアレルゲンは未だ同定されていない.今回,納豆による遅発性An症例において,納豆成分ポリガンマグルタミン酸(PGA)が添加された食品でもAnを生じたためアレルゲン検索を施行した.【方法】納豆摂取後約8時間後に蕁麻疹や呼吸困難などの症状を経験するため納豆を避けていた38歳男性が,冷し中華を摂取した約3時間後に潮紅,全身性蕁麻疹,眼球充血,呼吸困難が出現したためアレルゲンを同定することとした.特異的IgE検査(CAP),プリックテスト(SPT),ヒスタミン遊離試験等を行った.【結果】血清総IgE値は825IU/ml,CAPは大豆,小麦,グルテン,米は陰性であった.SPTでは,冷やし中華の食材全てを検査し冷やし中華タレのみ陽性.また納豆は陽性だが,大豆や納豆菌は陰性であった.タレ成分の中ではPGAに陽性を示し,PGAを用いたヒスタミン遊離試験も陽性であった.以上より納豆摂取でPGAに感作された後,食品に添加されたPGAでもアナフィラキシーを生じたものと推察した.【結論】今回PGAを納豆の遅発性アナフィラキシーのアレルゲンと同定した.昨今PGAは食品や化粧品にも添加されており,納豆Anでは納豆以外のPGA含有製品にも注意が必要である.

第23回日本アレルギー学会春季臨床大会 2011年5月開催

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